天高く馬肥ゆ。厳しい暑さも和らぎ、過ごしやすい日々が続く近頃。プロ野球シーズンも終盤に突入し、最終決戦への軍備を整える我らが東北楽天ゴールデンイーグルス。

 負けられない戦いに闘志を燃やすイーグルスナインの戦況を見守りながら、是非とも食したい宮城の秋の味が御座る。それは……

はらこ飯 ©片倉小十郎景綱

 宮城県亘理町の名物「はらこ飯」じゃ。

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 炊き込みご飯の一種であり、醤油やみりんなどと一緒に鮭を煮込んだ煮汁で炊き込んだご飯の上に鮭の身とイクラを乗せる。江戸時代、伊達政宗様が亘理地方を視察に訪れた折、地元の漁師から、このはらこ飯が献上されたといわれておる。たっぷりのイクラが色鮮やかで食欲をそそる。他、宮城風芋煮や気仙沼の秋刀魚など腹いっぱい食べたく存ずる。これを見ているお主! 宮城の絶品な秋の食を味わってみてくれのう。

個性的な談話「島内語録2021」

 さて、野球の話に参ろうか。

 8月下旬に守護神・松井裕樹殿が戦線離脱と相成ったが、酒居殿や宋殿といったリリーフ陣が代わりとなって踏ん張っておる。打撃陣ではプロ4年目の山崎剛殿が台頭。同じ1995年生まれの小深田殿としのぎを削る。シーズン終盤、正念場でのチーム内競争はまことに面白い。日本一へと向かうイーグルスの戦いで今後さらなる奮起を願いたい点は得点力の強化。好機の場面で一発が出るかどうかが上昇への必要課題。まあ、これは以前からの懸念材料ではあるのじゃが…わしはやはりチームの4番島内宏明殿に大きな期待を抱いておる。今季ここまでチームを牽引する素晴らしい打撃を見せ、現在打点リーグトップの座に居る島内殿。打席での勝負強さはリーグ屈指。そして個性的な談話もリーグ屈指。ここで前回に続き島内殿のおもしろ談話「島内語録2021」を紹介して参らん!!

島内宏明 ©文藝春秋

《其の一》8月1日ベイスターズ戦(エキシビションマッチ) 3回裏 本塁打

 打ったのはストレート。
 ゴマすり打法パート2。
 PS ちなみにGMに死ぬほどゴマすってます。
(真顔で)

《其の二》8月3日スワローズ戦(エキシビションマッチ) 3回裏 本塁打

 打ったのはたぶんカーブ。
 奥川君は石川県のスーパースターなので。
 今回初めて対戦したんですけど、対戦できて良かったです。
 正直、打てたのは奇跡なので、奥川君には自信を持って後半戦を戦ってほしいです。
(真顔で)

《其の三》8月10日タイガース戦(エキシビションマッチ) 4回裏 右中間適時打

 打ったのはストレート。
 何もないです。
(真顔で)

《其の四》8月14日ライオンズ戦 4回表 本塁打

 球種はどうでもいいんです。
(ちなみに打ったのはストレート)
 渋いべ。渋いべ。
 以上。
(真顔で)

《其の五》8月26日バファローズ戦 1回裏 中前適時打

 打ったのはストレート。
 アサが一点取ってくれて楽な気持ちで打席に入れました。
 浅村はあいつは漢の中の漢やな!
(真顔で) 

《其の六》同 4回裏 本塁打

 打ったのはスライダー。
 いつもやられているピッチャーなのでしっかりスイングできて良かったです。
 高校野球シーズンですけど、がたいと飛距離がとんでもない選手いるのでその子たちに負けないように練習だけは飛ばし屋になりたいと思います。
(まぁ無理ですけどね)
(真顔で)