もう12月ですか。

 先日、ホテルのロビーを通ったら、クリスマスツリーがたくさん、まさに林立してました。あれは大きいのが一本だから風情があるんで、あんなにたくさんあると「どうだ、クリスマスやぞ。参ったか」と言われてるみたいで落ち着きませんね。

 それにしても、今年の秋はいったいどこをほっつき歩いてたんでしょうか? でっかい夏ばかりいつまでも居座って、とうとう「ちいさい秋」は見つけられませんでした。

 うちの庭のハイビスカスが咲いたのもようやく10月になってから。ハイビスカスというと常夏の花というイメージが強いかもしれませんが、あまり暑すぎてもダメなんですね。「ああ、やっと咲けるわ」と一息ついたら、もうすぐクリスマスですからね。なんか気の毒な気がします。

 もはや花で季節を感じるのは至難のワザ。この間なんてヒマワリとヒガンバナが一緒に咲いてましたもん。

「おい、ヒマワリ! お前、いつまで咲いてんねん。いい加減、はけろや」「いや、そうは言うても、ウチらもまだ暑いうちは勝手にはけるわけにもいかんくて……」「後がつかえてんねん! こっちはこっちでやらせてもらうで!」

 そのうちサクラまで割って入ってきたりして。

Q

小学生の息子がいる30代のシングルマザーです。夫とは7年前に別れたのですが、このところ「もう一度やりなおせたら?」とばかり考えてしまいます。当時、離婚については、夫の方から切り出されました。私のほかに、「夢中になっている人がいるんだ」とのことでした。子供も小さかったのでなんとか思いとどまってもらうように説得もしたのですが、ダメでした。やむなく私一人で育てる決意をしてこれまで頑張ってきましたが、生活は楽ではなく、くじけそうです。また、息子の将来のことを考えたら「やっぱり父親は必要なのでは」と思ってしまいます。その後、人づてに元夫がいまだに独身であると知り、心が揺れています。夫に「やりなおしたい」と連絡してみるべきでしょうか。なんと言えばいいでしょうか。

(32歳・女性 兵庫県)

 

 ちょっと確認させてください。

 7年前、あなたはまだ小さいお子さんがいるにもかかわらず、ご主人から「夢中になっている人がいるんだ」といきなり冷水を浴びせられたんですよね? 他人の私が聞いても血が出てくるような痛い言葉です。

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source : 週刊文春 2024年12月12日号