人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
“孤独をいつの間にか 淋しがり屋とかんちがいして”
これは吉田拓郎さんの『イメージの詩』のワンフレーズ。
上京して間もない頃、淋しくなるとよく口ずさんでた。
友達も出来なくて唯一の話し相手は定食屋のおじさん。年齢までは聞かなかったけど、30代半ばだったように思う。
カウンターしかない狭い店で、たまにおじさんが暖簾を引っ込めた後も居残っていたことがある。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2025年1月16日号