この間、主人に“梅田においしい蕎麦屋がある”と聞いたのを思い出して、マネージャーのヤマガミさんと行ってみたんです。
そうしたら、いたんですよ。
ウチのダンナが。
平日の夕方でしたが、同じ年ぐらいのおっさんと日本酒飲んでました。あちらはこっちに気付かず、ホロ酔い気分で中味のない話を延々しています。私とヤマガミさんは静かに蕎麦を食べ終えると、口直しでカレー屋さんに行きました。
お相手が“妙齢の色気ある女性”じゃなかったのが残念でなりません。もしそうやったら離婚して、慰謝料をふんだくれるのに……。
世のダンナ方、妻は意外とあなたのおそばで見てますよ。ケケケ。
Q
70代、夫と二人で商店をやっています。これまで40年ほど営業を続けてきました。実は私はもうお店を閉めたいのですが、夫が続けると言い張るのです。私は足腰が悪く、ここ数年はずっと痛み止めを飲んで働いてきました。誰かに手伝ってもらう必要もないぐらい、お客さんの数は少ないのですが、もうお店が中心の生活に疲れてしまったのです。
夫一人では、お店は続けられません。だから「もうやめましょうよ」と言うと、いつも言い争いになります。きっと、夫にとってはお店が人生そのものなんだろうと思います。でも私は、この年になって「私の人生、なんだったんだろう?」と思うことがあります。上沼さん、何か解決策はありますか。
(70歳・女性 和歌山県)
40年もの長きにわたり、夫婦二人でお店をやってこられたのですね。本当にお疲れ様でございます。
「もうやめたい」というあなたのお気持ちはわかります。でも結論から申しあげると、どうかこれからもできる範囲で続けていかれるのがいいような気がしています。
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source : 週刊文春 2025年1月16日号