「私はね、毎日がハッピーなんですよ。悩むこともないし、子供や孫たちもみんないい子。今が人生で一番幸せです。はっはっはっ」
屈託なく笑うのは、群馬県藤岡市鬼石に佇むラーメン店「銀華亭」の現役女将である天川ふくさんだ。御年101歳。その日常には、健康長寿の秘訣がたっぷりと詰まっていた。
醤油ベースの熱々スープが入った器に湯切りしたちぢれ麺を入れ、チャーシュー、メンマ、ネギ、ほうれん草、ナルトを手際よく盛り付けていく。昔ながらの絶品ラーメンの完成だ。
「もうすぐ店を始めて60年になりますし、体が覚えているんですよ。100歳までは自分で中華鍋を振ってチャーハンも作っていたんですけど、今は『麺上げ』が私の主な仕事です」
定休日を除き、ふくさんは今も最大で週6日、慌ただしいランチタイムの厨房に立ち続けている。
「店で働くのは、お昼の1時間だけですけどね」
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source : 週刊文春 2025年2月6日号