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菅原一秀経産相「秘書給与ピンハネ」「有権者買収」を告発する[令和版疑惑のデパート]

「週刊文春」編集部
ニュース 社会 政治

 秘書への暴行、事務所のブラック体質に加え、政治資金を元手にした選挙区でのばら撒き、そして秘書給与のピンハネ。目立ちたがり屋の新大臣の所業はまさに令和版「疑惑のデパート」と呼ぶにふさわしい。元秘書、スタッフが明かしたダンサー大臣の「黒い履歴書」。

◆ ◆ ◆

 9月17日、150人を超える地元支援者が都内の高級ホテルで経済産業大臣に抜擢されたばかりの菅原一秀衆院議員(57)の姿を心待ちにしていた。浅黒い肌に白い歯を覗かせて登場した菅原氏は開口一番、こう声を張り上げた。

「皆さんのおかげで大臣になることができました。長年のご支援ありがとうございます!」

 地盤、看板、カバンを持たず、大臣にまで上り詰めた男の目には、光るものがあったという。当日、菅原氏の後援会が主催した日帰りバス旅行に参加した支援者の一人は、まるで我が子を見るように菅原氏の活躍に目を細めた。

「今回のバス旅行は例年より高くて9000円程度だったけど、築地の場外市場を見学して、築地本願寺にお参り。ホテルの宴会場を借り切って、コース料理を食べた。あれで9000円は安いでしょうよ。菅原さんは私利私欲なんかない人。むしろお金をばら撒く方だから、手元にお金がないんですよ。あんなに地元を大切にする人はいませんよね」

 だが、菅原氏を支えてきた歴代の元秘書たちは、大臣就任のニュースを寒々しい様子で眺めていた。元ベテラン秘書の一人がいう。

「いつか大臣になれば、全てが明るみに出てしまうと思っていました。それを本人にも伝えていたのに彼は聞く耳を持たなかった。思い起こせば、私が秘書として仕えることになった直後、彼は有権者の集会に顔を出そうとした私に茶封筒の束を渡し、『これ、配ってきて』と言ったのです。中には5000円札。そんなことがずっと続いていたのです。でも、問題はそれだけじゃなかった」

 10人を超える元秘書や事務所スタッフの証言から浮かび上がってきたのは、叩き上げの政治家が辿ってきた黒い履歴書だった――。

 新大臣の来歴について政治部記者が解説する。

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source : 週刊文春 2019年10月17日号

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