植山周一郎「初取材で見せた日本へのゴマすり」｜私のトランプ攻略法

　1988年、日本人で初めてトランプ氏に長時間インタビューした人物がいる。国際経営コンサルタントの植山周一郎氏（80）だ。若き実業家だったトランプ氏は、意外な姿を――。

　取材することになった契機は、トランプ氏の初自叙伝がベストセラーとなっていたことでした。私は、若くして成功したNYの不動産王にインタビューするべく知人に仲介を頼み、早くも翌日の朝に会うことになりました。

　世界各国の様々なVIPに直撃インタビューするという「ハローVIP」（テレビ東京）の企画でしたが、取材時間は1時間ほど。今となっては信じられないほど、終始和やかな雰囲気でした。当時の彼には、ともすれば「儲けるためには何でもやる」という野心家なイメージも強くありましたが、話してみると、礼儀正しい優秀なビジネスマンという印象を持ったのを覚えています。