2024年大晦日、紅白歌合戦にヒップホップ・ユニット「Creepy Nuts(クリーピーナッツ)」が出演したのを、感慨深い思いで見ていた。同年1月にリリースした「Bling-Bang-Bang-Born」が世界的なヒットを記録したからだ。この曲は確かにキャッチーで老若男女に受け入れられやすい。でも本来、NHK紅白歌合戦と日本のヒップホップではだいぶ相性が悪い。ラッパーは不良のような風貌の人も多いし、教育的に良くないことも歌詞で言っているし、身体にタトゥーがたくさん入っている人もいる。

 しかし、今やヒップホップは日本でも若者を中心に大変な盛り上がりを見せている。東京ドームを埋めるライブがあり、ヒットチャートには何曲もランクインし、YouTubeやTikTokからも日々スターが生まれている。かつて日本語のラップはダサいと言われ、人気がなく、ライブのチケットは売れず、いつもガラガラの客席から観ていた昔ながらのヘッズ(ヒップホップに夢中な人のこと)である自分には、隔世の感がある。

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source : 週刊文春 2025年4月3日号