歴史には、レコードのように、A面(表)とB面(裏)があります。表が政治や経済、軍事、外交であれば、裏は当時を生きた生活者の日常――音楽や映画、スポーツ、食べ物、流行といった「物」、いわば文化(史)になります。物を中心に見ると、人間の活動期間よりも長く、定点観測ができます。それで私は、軍歌やプロパガンダなど物から歴史を描いてきたわけですが、のちに半藤一利さんの『B面昭和史』に接して、私が探求してきたことがB面であったこと、我が意を得たりと思ったものです。
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source : 週刊文春 2025年8月14日・21日号
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