なぜ日本は、アメリカと戦争を始めたのか。戦争について知ろうとすると、開戦から敗戦まで、戦中に起きた出来事だけに目を向けがちです。しかし、戦争は突然始まるわけではない。様々な要因が歯車のように少しずつ噛み合わさっていき、特定の選択を積み重ねていった結果、気付けば戦争を選択せざるを得ない状況に陥っている。しかも、その過程において、外国を侵略しようという強く明確な意図を常に持ち続けていたわけでもない。それが戦争の怖さだと思います。

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source : 週刊文春 2025年8月14日・21日号