「芸術の秋」ですね。ヨーロッパを旅行したとき、ずいぶん美術館にも行かせていただきました。あちらでは人々の生活の中に芸術が自然と存在していて、みんな肩肘はらずに愉しんでいる姿が印象的でした。

 もうひとつ驚いたのは、教科書とか本で見たような有名な絵には、別バージョンがたくさん存在すること。ゴヤの「裸のマハ」には「着衣のマハ」もあると知ったのは、スペインのプラド美術館でした。印象派の巨匠・モネの「睡蓮」も実は大連作で、フランスのオランジュリー美術館には、壁一面がモネの「睡蓮」だけで埋めつくされたフロアがあります。目が回りました。

 こうなると、もはや「スイレン」というよりは「シレン」です。

Q

 普段は無口で穏やかだった夫が、ここ数年で変わってしまいました。コロナ禍以降のストレスと在宅勤務のせいで家で深酒をするようになってしまったからです。毎日の晩酌が徐々にエスカレートし、今ではビールから焼酎、ウイスキーと次々と酒瓶を空けています。

 

 先日、見かねて「飲み過ぎじゃない?」と声をかけたところ、急に黙り込むと、手に持っていたコップを、流しにたたきつけるように置いて寝室に引きこもってしまいました。翌朝は何事もなかったかのようにしていたので、「昨晩はちょっと酷かったよ」と言ったのですが、「ああ、そう? ごめん、覚えてないや」とはぐらかされました。それから数日はお酒を控えるのですが、やがてまた飲み出します。暴れたりはしませんが、飲むと目が据わり、家庭の中に地雷があるような緊張感があります。どうすれば夫に本気で自分の飲酒の問題と向き合ってもらえるのでしょうか。

 

(47歳・女性 千葉県)

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source : 週刊文春 2025年10月16日号