シャーロック・ホームズやハリー・ポッターといったイギリス文学を好んで読んで育ったからか、はたまた類は友を呼ぶ方式で周りに底意地の悪いタイプの人間が多かったからか、暗喩を用いた皮肉の利いた話法をこよなく愛する癖がある。日本では京都的とも言われるそれは、東京に出てきた途端なかなか通じなくなって、随分悔しい思いをしたものだ。『明日の敵と今日の握手を』を読んでいると、我が意を得たりと言わんばかりにワクワクしてくるのは必然。私できます! やらせてください!!

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source : 週刊文春 2025年10月23日号