現在、うちのダンナは1人で世界一周旅行中でございます。旅慣れている人とはいえ、やっぱりちょっと心配です。出発前に2人で食事したとき、私は思わずこう言いました。
「むこうで死なんといてね。治安の悪いところとか行かんといてね」
ダンナは「うん、そら大丈夫ですよ」とちょっと嬉しそうです。私が心配していると思ったのでしょう。
私「高つくからね」
ダンナ「……何それ?」
私「外国から遺体運ぶの、ものすごいお金かかるねんて! 知ってた? 知り合いで海外で亡くなった方がいたんだけど、そこが火葬の習慣がない地域だったらしくて。火葬のための設備を新たに作らないといけなくて、ものすごいお金かかって遺族が大変だったんやて!」
ダンナ「(ブゼンとして)僕がサハラ砂漠で死んだと連絡が入っても、放っておいてください」
私「はい!」
私なりの照れ隠しです。たぶん。
Q
はじめまして。私は現在58歳の独身です。
本日ご相談したいのは、母との関係についてです。母は現在86歳で、弟家族と同居しています。私は若いころから母と仲が悪く、20年以上接しておりません。
疎遠になった原因は、私が外国籍の女性と結婚したことです。母は、差別主義的な一面があり、結婚を報告したときに「なんで外国人なんかと」と猛反対され、それ以来、話をしていません。その後、子どもが2人生まれて、20年近く経ち、妻とも離婚した今になって弟から連絡がありました。内容は「母はもう高齢なので、今さら関係修復とまでは言わないが、少しだけ会って話をしてみないか」というものでした。私が会って話すことは簡単ですが、母の言葉を思い出すと、元妻や、子どもたちへの裏切りに思えてしまい、断りました。後日、姉からも同様の連絡があり、再び悩んでいます。母が亡くなる前に、私は一度会って話をするべきでしょうか。
(58歳・男性 兵庫県)
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source : 週刊文春 2025年10月30日・11月6日号






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