
遊園地の片隅がいつも、ノスタルジックなのは何故だろう。家族と、友だちと日本や世界の色んな遊園地で遊んできたけど、一通り歩き回り、乗りたい遊具に乗り、昼にレストランで食事した後、彼がお手洗いから帰ってくるのを待っている。私はベンチに移動してアイスを食べている。そんなとき。
見るともなく見ている、自動販売機の列と、地面に落ちている、食べ終わったあとの焼きそばのプラスチック容器。少し離れたステージではついさっきまで催しものをやっていて、動物の着ぐるみを着た人が客席に出てきて、手を振りながら帰っていくのを、3人ぐらいの小さな子どもが近寄って眺めている。
遊園地にやってきた朝方は、ドキドキワクワクして、どのアトラクションにまず乗るかで、彼と意見が分かれ、危うくケンカになっちゃいそうなほど興奮していた。アトラクションに辿り着くまでの時間も、次へ移動する時間も惜しくて、広い園内を走って回りたい衝動に駆られる。
初月300円でこの続きが読めます。
年額&3年プランは割引キャンペーン中!
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
キャンペーン終了まで
-
月額プラン
1カ月更新
2,200円/月
初回登録は初月300円
-
年額プラン
1年更新(2年目からは22,000円)
およそ833円/月
1月6日(火)10:00までにお申し込みの方限定
オススメ!期間限定
-
3年プラン
3年更新(4年目からは59,400円)
およそ1,383円/月
1月6日(火)10:00までにお申し込みの方限定
オススメ!期間限定
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2025年11月13日号






お気に入り記事