ジンベエザメを見る度、いつも不思議な気持ちになる。プランクトンでここまで大きくなるのかと。ジンベエだけではない、地球最大の生物シロナガスクジラもだ。とても小さなプランクトンを食べて何故あんなにも大きくなるのか。そしてその食べ方も訳が分からない。海水を吸い込むだけ。
数多の生き物達は努力している。何世代にも渡り磨いた能力で獲物を追い、罠を張り巡らせ、ギリギリのところで頑張っている。我々人間も生きる為に日々あくせく働いている。なのに彼らは海水を吸い込むだけとは。
小さなプランクトンを飲み込んで育った巨体、その非現実的大きさのジンベエザメとシロナガスクジラが僕の好きな海の生き物なのである。残念ながら後者は見たことがないが、訳が分からないくらいに大きいのだろう。もし見る事ができた時、やはり戸惑うのだろう。プランクトンでここまで大きくなるのかと。
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source : 週刊文春 2025年12月25日号






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