今年で49回目を迎えた「ミステリーベスト10」。海外部門では激戦の末にあの名手がシリーズ三作連続1位の快挙!
1『マーブル館殺人事件(上・下)』
小説と家族の奇妙な類似
祖母の死の真相とは――
シリーズ3作連続の第1位
ある出版社の外部編集者になった編集者スーザンに思いもよらない仕事が舞い込む。亡きアラン・コンウェイが作り上げた名探偵アティカス・ピュントものの新作を若手作家エリオット・クレイスが書き継ぐことになり、その編集を担当してくれというのだ。
途中までの作品を読むと、明らかにエリオットの家族との間に多くの類似点があった。エリオットの祖母は世界的な児童文学作家のミリアム・クレイス。小説に書かれたように、祖母の死にも何か事件性があったのだろうか? スーザンはミステリ好きの刑事とともに若手作家の原稿に秘められた謎を追及していく。

『カササギ殺人事件』(2018年第1位)『ヨルガオ殺人事件』(2021年第1位)に続く女性編集者スーザン・ライランドものの第3作。3度連続のベスト1。前2作同様、名探偵アティカス・ピュントものを作中作にしたメタフィクション的仕掛けが愉しい。

ここが魅力!
阿部陽一「シリーズの特長である作中作の仕掛けが現実の殺人事件解明と見事に重なる」
黒崎緑「ホロヴィッツの最高傑作だと思う」
金沢ミステリ倶楽部「トリックと意外な真相が捻りの効いた極上の作品。現代本格ミステリのキング!」
川田弥一郎「トリックとテクニックを駆使して見事なできばえ。ホロヴィッツ時代は続く」
宇田川拓也(ときわ書房本店)「1位にするしかない」
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source : 週刊文春 2025年12月11日号
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