
人の好意は悪意より恐しい。幼少の折にはそんなことにはちっとも気づかず、“人に好かれるなら好かれるだけ良い”と思い、人気者になるのを夢見ながら、幼稚園や小学校に通っていた。
でもいわゆる“モテる”人も、それはそれで大変なんだろうなぁという視点ができてきたのは、中学校に入ったころからだろうか。
中学校でも評判の美男子だった人が、ちょっと強引な女子から何度も告白され、噂も盛大に広まり、周りから固めるようにされて、ついには付き合うことになった、と知ったとき、モテる人にはモテる人なりの苦労がありそうだな……と感じた。
このような話なら、青春の一ページの範囲に十分収まるわけだが、はっきりと“好意って、ときには恐しいものなんだな”と認識したのは「ストーカー」という言葉が流行したときだ。1990年代後半、ストーカーを題材にしたドラマが次々ヒットし、それまで題材として扱われはしても特に固有名詞の無かった、偏執的に好きな相手を追いつめる愛が、一気に可視化され、認知を広めていった。
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source : 週刊文春 2026年1月15日号






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