石原慎太郎も小泉純一郎も政治家として好きでないし、小泉純一郎に至っては「今の日本がここまで壊れたのは小泉改革が元凶」とすら思っているが、この2人とも息子はいいやつなんだ。あ、政治家やってる息子ではないです、伸晃と進次郎のことではない。
良純と孝太郎ですよ。
孝太郎は役者としても悪くないということは『ザ・ロイヤルファミリー』でよくわかった。あのドラマの登場人物はみんなマンガみたいだったが、孝太郎の役だけは「おるおるこういう二代目社長おる! いずれ部下に会社取られるやつ!」と、1人だけやたらリアリティを感じさせた(単なる失敗かもしれないが)。

良純も、いつだか『暮しの手帖』か何かで食べ物と父親にまつわるエッセイみたいなのを書いていてユーモアのセンスもあるし文章うまくて(あの慎太郎の愛すべき変人ぶりが自然と伝わるような文章だった。それ読んでも私は慎太郎嫌いだが)ボンクラ二世タレントではないことがわかった。
この2人の組み合わせでバラエティなんて、今どきの何も考えてない企画に見えるけど、バットを振ったところに球がきた的クリーンヒット番組である。この2人が笑ったり困ったりしながら歩き回ってるのを見ると、なんか癒されてしまいましたよ『日本探求アカデミックバラエティ 火曜の良純孝太郎』。
伊勢神宮の旅である。のっけに出てくるのが、伊勢神宮に参りまくってる良純の定宿だという、伊勢市駅前のホテル。このホテルを見ればわかる、「良純はほんとに伊勢神宮が好きなんだ」ということが。ケンコバがほろ酔いで泊まりそうなビジホ、とまで言ってはアレだが決して高級ホテルとはいい難い、駅前ホテル。その部屋で心から嬉しそうな良純。推し活でおっかけ旅とかしてると「泊まるのはこの程度の宿」ってのが決まってくるのだ。「推しに会ったあとは、慣れたフトンで寝られればいい」って宿が。きっとここで安らいでいるはず、良純。

ビミョーな表情をしつつも笑顔でホテルの部屋から外を眺め、良純と一緒に伊勢神宮を歩き回る孝太郎。良純は伊勢神宮好きだけど孝太郎はべつに好きでもないだろうに、イヤな顔もせずくっついて歩いて、良純の説明に感心している。
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source : 週刊文春 2026年1月15日号






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