冒頭から「今年の対戦チームは有吉率いるアリヨシズ!」というカンペの漢字「率いる」が読めず「有吉……チームのアリヨシズ」と誤魔化す出川哲朗。そんなグダグダっぷりが楽しいのが、いまや毎年恒例となった『オールスター草野球』だ。最初は箱根駅伝の真裏で放送していたが、今回は駅伝の激闘が終わった翌日の午後2時から。平均年齢49歳というおじさんたちの、決してレベルが高いとはいえない野球をまったり笑いながら見るのは、お正月気分にピッタリだ。とはいえ、出川自らブッキングもするという出演者は、目立たない放送枠とは思えないほど豪華。テツローズは堀内健、ウド鈴木、中岡創一らに加え、新戦力の三四郎・小宮と狩野英孝が加入。アリヨシズも田中卓志、吉村崇、山崎弘也ら一線級の芸人たちが集結。「終身名誉監督」として電動車椅子に乗ったハチミツ二郎も参加した。出川の熱量と愛され具合がよくわかる。

出川哲朗 ©文藝春秋

 テツローズの先発ピッチャーはもちろん出川。背番号は「男」だ。「ピッチャー近くないか?」と野次が飛ぶように出川はマウンドの2mほど手前から投げている。これを笑って許容するのが、この番組のいいところだ。力が入ってくると「オォラ!」と助走をつけて、さらに前から投げてしまうのも出川流。2アウトとするも、名門・旭川実業で夏の甲子園出場経験のあるとにかく明るい安村から打線がつながり4点を先制される。

 アリヨシズのピッチャーは有吉弘行。逆に出川から「何、マウンドから投げてんだよ!」と野次られると「こっからだと打てないと思うよ」と1球投げてみせて黙らせる。出川との球の速度の違いは歴然。それに加えてカーブも投げる。いきなり2者連続三振をとると出川は「有吉、カーブ禁止!」と理不尽な要求。そんな出川に対してはいきなり背中にデッドボールを当て、当然のように、“乱闘”に。マウンドで交錯する2人が笑って抱き合っているように見えてなんだか微笑ましい。

 達川の“コンタクト事件”をメガネの関太が再現したり、交代してショートに入った出川が、宇野ばりの派手なエラーをしたり、「隠し玉」を巡る抗議で「退場!」宣告を受ける者が続出(もちろん実際には退場しない)したりと、ひたすら楽しい時間が続くが、試合自体は皆、真剣なのがいい。最終回には、代打・ハチミツ二郎が打席に立ち、ピッチャーゴロで車椅子を走らせた。有吉は番組初の完投勝利。127球の熱投だった。

 収録後には、みんなでスーパー銭湯に約11時間滞在したと堀内が明かしていた。いかに楽しかったのかがわかる。何も考えず笑える、なんと幸せな年明けだろう。

『芸能界オールスター草野球2026』
テレビ東京 特別番組
https://www.tv-tokyo.co.jp/kusayakyu2026/

 

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source : 週刊文春 2026年1月22日号