才能の欠如。
机上の混沌。片付ける才能の欠如。随分昔に古道具屋で買った昭和の両袖机は収納力が高い。引き出しの1つ1つは砂漠のように広く、海のように深い。なのに物が溢れ机の上も侵食している。その侵食された机の上。引き出しが砂漠の広さだから、机の上はもはや木星の地表だ。あ、木星はガスで出来ているから地表はないのか……では土星……もガスなのか、じゃあ地球ね、地球でいいですよ。その地球上も物で溢れ、たまに引力を無視して物が零れ落ちる。例えば、いつか読もうと積読したまま、化石化しそうなお堅い本(化石化……上から読んでも下から読んでも化石化、ふふふ)、資料、郵便物、機器のコードの束……。「とりあえず」置いたものが数ヶ月積もり、地球上に層を成す。先日も、外に忘れたと思い諦めていた本が古い地層から発掘され得した気分になった。何も得はしていないのだが。
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source : 週刊文春 2026年2月12日号






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