「台湾独立分裂勢力に断固として打撃を与える」

 3月5日に行われた中国の全国人民代表大会の冒頭で、李強首相はこう宣言した。昨年までの「反対」から、「打撃」という、台湾有事をちらつかせる表現に踏み込んだ。「新型軍国主義」抑止を名目に日本防衛産業へのレアアース禁輸を発動するなど、習近平政権の外交の強圧姿勢は強まっているようにも見えるが、実のところそうでもない。

 台湾の防空識別圏に飛来する中国軍機の数は、今年に入ってほぼ半減(前年同期比)。2月末からは、異例の空白期間も生じたほど。ロイター通信は、3月末のトランプ米大統領の訪中を控え、中国が圧力を緩めたのだろうと報じた。

 実際、米国に対しては弱腰だ。最大500機のボーイング社航空機を受注する見通しで、大盤振る舞いで歓心を買おうとしているのが、ありありと見て取れる。

 一方、米国の対中抑止政策は強硬である。

「中国にはアメリカ大陸にいて欲しくない」

 1月、トランプ氏は米石油会社幹部との会合でこう吐き捨てたという。ベネズエラ攻撃は、中国の影響力排除も一因だったことを示唆している。だが中国は抗議以上の対応をしていない。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

  • 0

  • 4

  • 0

source : 週刊文春 2026年3月19日号