推しが負けると悲憤慷慨するのは、ファンの宿命である。それは芸能も政治もスポーツも変わらない。

 日本の野球ファンにすれば、3月15日は「暗黒の日曜日」だった。「WBC日本代表、逆転負けで連覇ならず 準々決勝でベネズエラ代表に5-8」(産経ニュース)。記事は「4強入りを逃したのは6大会目で初めて」とダメを押す。

 地上波の放映がなかったため、速報で負けを知ったファンもいたろう。筆者もそうだが、憤懣やる方ないのは別の理由からだ。

 宣伝に偽りあり。例えば読売新聞オンラインが昨年12月26日に配信した記事はこう。「侍ジャパン連覇へ『最強投手陣』8人先行発表…大谷翔平に井端監督『チームの中心的な存在として期待』」。

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source : 週刊文春 2026年4月2日号