(なかだよしこ/1953年、東京都生まれ。72年のデビュー以来、女優として『渡る世間は鬼ばかり』をはじめ、数々のドラマ、映画、舞台で活躍。93年の舞台『御いのち』で菊田一夫演劇賞受賞。2022年、橋田賞受賞。著書に『女優・中田喜子のDIY 手作り模様替え工房』がある。)

 

 私、凝り性なんですね。料理に土いじり、DIY。一度ハマると一生懸命勉強しますし、どんどん掘り下げるのが楽しくなっちゃうタイプ。家を建てた頃はインテリアに夢中で、雑誌は付箋だらけでした(笑)。今は、もっぱら俳句です。12年前にお仕事として出演した『プレバト!!』という番組がきっかけで。そこで初めて作った句〈春愉し房総の空ひた走る〉が高得点で、夏井いつき先生にも褒められたものだから、すっかりその気になって。

 今住んでいるマンションには大きな窓があるんですけど、昼に夜に空を眺めながら、いつも俳句のことを考えていますね。「何かいいアイデアが天から降ってこないかなぁ」って。それに「緑が身近な生活がしたい」と厳選して入った部屋だから、周りには樹木がたくさんあって景色がいいし、いろんな鳥がやってくるのも見える。常に季節の移ろいを感じながら暮らしているんですよ。

 女優として常に第一線で活躍しながら、最近では“俳句名人”としてもおなじみの中田喜子さん。一方、実はDIYも本を出すほどの腕前とか。となると、住まいにも一家言ありそうだが――。

 家にこだわり、というより不動産の“運”があるのは母でした。遊び人気質の父と違って母は本当に働き者で、お金が貯まると土地や家を買うんです。すると必ず後から価値が上がるという……。「家は買うものだ」と、よく言ってました。だから私も自分で建てた家は手放していません。いつかぐーんと価値が上がる、はずなんです(笑)。

 そんな中田さんの出身は東京都中央区、かつて市場があった築地の近く。3代続く仲買業を営む家の5人姉妹の末っ子だ。

 親は跡取りとなる男の子を期待したんでしょうけど見事に女ばかりで。一番上の姉が私の8歳上。それから2年あいて次女と三女が双子。また2年あいて四女、その2歳下が私です。今も皆元気で仲もいいですよ。昔から何かあると集まっていましたし、姉の連れ合いからは、「こんなに助け合う姉妹は見たことがない」と言われるくらい。家業を継いだのは三女です。市場が築地から豊洲に移転した時にたたみましたが、それまではしっかり店を守ってくれました。

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source : 週刊文春 2026年5月7日・14日号