高市首相は国会で「週刊誌より秘書を信じる」と述べた。では首相が言及した公設第一秘書とは何者なのか。そして“ネガキャン動画”において、どのような役割を果たしたのか。67通の証拠メールが、答弁のウソを暴く。
▶︎首相が「週刊誌より信じる」疑惑の秘書を直撃すると…
▶︎メールでライバル中傷を指示、「裏選対の日報」も共有
▶︎剛腕秘書は裏帳簿に関与、奈良県知事に「引退勧告」
【高市陣営が作成した中傷動画問題】
5月15日、奈良県内でも昼下がりの気温は摂氏30度に迫っていた。
時の宰相が構える地元事務所から姿を現したのは、それでも白シャツの上に紺色のカーディガンを着込んだ男性だ。
彼こそがいま、国会で“疑惑の人物”として取り上げられている高市早苗首相の公設第一秘書、木下剛志氏である。
「高市早苗事務所長」の肩書も持つ木下氏。20年以上にわたって高市首相を支えてきた、側近中の側近だ。

「私自身の戦い方の流儀をですね、ずっと傍で見ていた秘書でございますので、週刊誌の記事を信じるか、秘書を信じるかというと、私は秘書を信じます」
高市首相は5月11日、野党議員の追及にそう答弁した。その後も首相は次のような答弁を繰り返している。
「他の候補者に関するネガティブな発信は一切行っていない、と(秘書から)報告を受けている」
「お尋ねのLINE、シグナル、ショートメッセージのやり取りについても、その存在を確認できなかったと(事務所から)報告を受けている」
いずれの説明も、高市首相陣営の“ネガキャン動画作戦”を巡るものだ。高市首相は追及を振り払おうと言葉を重ねるが、数々の証拠が残っている――。

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source : 週刊文春 2026年5月28日号
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