第10回で取り上げるのは、認知症とうつ病などの精神疾患。認知症外来専門医の内野勝行先生は「不眠症やうつ病を治療せずに放置すると、将来の認知症の発症リスクが大幅に上がる」と警鐘を鳴らす。

 

 中高年が心身の不調によるサインを見逃さず、認知症予防につなげる方策は何か。意外にも内野先生が説くのは「安易に家族と相談するな」。その心は?

Q 最近、いつにも増してやる気が出ない49歳、オジ記者です。オイラ、仕事に集中できなくて……。

A オジ記者の場合、毎月「五月病」じゃないの(笑)。でも確かに、5月になると、心身の不調を訴える人が増えるデータがある。誰にでも起こり得るから深く考えすぎないほうがいいよ。

Q 先生がいつもより優しい……。精神的な疾患は中高年世代の認知症リスクになるのでしょうか?

 

A 英国の医学誌「ランセット」で発表された最新の研究(2025年)を紹介しよう。中高年の場合、全てのうつ症状が認知症の発症リスクを高めるわけではないが、6つのうつ症状が認知症と強く関連している可能性があると報告されたんだ。

Q どんな症状ですか。

A 列挙すると、

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source : 週刊文春 2026年6月4日号