苦境が伝えられる「ジャングリア沖縄」。運営を主導するのは、マーケティング支援企業の「刀」だ。同社CEOの森岡毅氏(53)といえば、大阪のUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)を劇的なV字回復に導いたとして、一時はメディアの寵児となっていた。
森岡氏は2017年にUSJから独立し刀を創業すると、全国各地のテーマパークを手がけてきた。ところが今年に入り、わずか2年で閉業した「イマーシブ・フォート東京」、閉業危機にあるジャングリア、人気漫画キャラクターの権利元からNOを突き付けられていた横浜新テーマパーク構想など業績不振が伝えられており、「週刊文春」は、刀の相次ぐ“失策”を全6回にわたり報じてきた。
かつて「マーケティングの神様」と崇められた男はどこで間違えたのか。「失敗の本質」を探ると、刀が最初に手掛け、成功したとされるテーマパーク「ネスタリゾート神戸」の“不都合な真実”がみえてきた。 西山里緒記者による深層レポート前編をお届けする。
●後編はこちら
神戸市からクルマを北に走らせること40分。風景は一変、緑豊かな山間の、東京ドーム約50個分という広大な敷地に「ネスタリゾート神戸」(以下、ネスタ)はある。ホテルやプール、温泉施設などを兼ね備えた複合レジャー施設で、大自然に囲まれながら様々なアクティビティを楽しむことができる。
「2016年、関西パチンコ大手の延田グループが、バブル時代に巨額の年金を投入しながらも経営破綻した保養施設『グリーンピア三木』を買い取って開業。同じ三木市内にある、同社が保有する名門ゴルフ場『マスターズゴルフ倶楽部』の客がもう1泊して楽しめる場所として構想されました」(ネスタ関係者・A氏)
しかし、オープン後から連続赤字に陥る。そこで2018年、延田グループがマーケティング支援を求め協業したのが、USJから独立したばかりの森岡毅氏率いる刀だった。

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source : 週刊文春
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