苦境が伝えられる「ジャングリア沖縄」。運営を主導するのは、マーケティング支援企業の「刀」だ。同社CEOの森岡毅氏(53)といえば、大阪のUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)を劇的なV字回復に導いたとして、一時はメディアの寵児となっていた。

 

 森岡氏は2017年にUSJから独立し刀を創業すると、全国各地のテーマパークを手がけてきた。ところが今年に入り、わずか2年で閉業した「イマーシブ・フォート東京」閉業危機にあるジャングリア人気漫画キャラクターの権利元からNOを突き付けられた横浜新テーマパーク構想などの不振が伝えられる。これまで「週刊文春」は、刀の相次ぐ“失策”を全6回にわたり報じている。

 

 かつて「マーケティングの神様」と崇められた男はどこで間違えたのか。「失敗の本質」を探ると、刀が最初に手掛け、成功したとされるテーマパーク「ネスタリゾート神戸」の“不都合な真実”がみえてきた。さらに、ジャングリア沖縄をめぐる衝撃の情報が寄せられーー。 西山里緒記者による深層レポート後編をお届けする。

 

●前編はこちら

買収時に「50億円の融資押し付け」で大揉め

 2022年、延田エンタープライズはネスタリゾート神戸(以下、ネスタ)の運営権を刀に売却する。

 買収にあたり、刀が共同経営のパートナーに選んだのが、関西の不動産大手・サムティだ。

 兼ねてからテーマパーク運営に興味を示しており、ジャングリアにも出資している。刀とサムティは2022年7月、合同会社を設立し共同で経営権を取得したと発表。記者会見で、両者はこう意気込みを語っていた。

「バギーはもっと山の中を爆走させたらおもしろい。 山ほどアイデアがある」(森岡氏)
「5倍、10倍の利益水準を期待している」(サムティ社)

 実はこの舞台裏で、刀はまたしてもトラブルを起こしていたのだ。刀の関係者・C氏が語る。

森岡氏(「刀」HPより)

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source : 週刊文春