今回の担当は、「週刊文春 電子版」の齋藤裕です。

 皆さんは「ギュられる」という新語をご存知でしょうか?

 三宅香帆さんの連載「令和新語採集 第34回」によれば、意味は以下のとおりです。

【ギュられる】

 

シンギュラリティ(=AIが人間よりも賢くなる地点のこと)から取った語彙で、そこから転じて「AIに職を奪われる」という意味で使われる

 AIに仕事を奪われることを表す新語が登場するほどに「AI失業」は身近なテーマになっています。情報を扱う出版業においても他人事ではありません。公表されている資料の要約から原稿の表現の相談、果ては面倒くさい上司への返信メール作成まで多岐にわたる業務を代替してくれています。指示を打ち込むと1分足らずで回答を作成。テキパキと作業をこなす仕事ぶりに驚くと同時に、画面越しに感じる 「いつかはギュられる恐怖」は日に日に大きくなっています。

 一方で、盛んにAIの特集を組んでいる経済誌を読むと、人を導き率いる「マネジメント」や人間相手に交渉・調整を行う「コミュニケーション」はAIに代替されないという記述をよく目にします。人間にしかできない仕事はまだある。自分のような一般サラリーマンにも活路が残されているんだと希望を抱いていました。阿部慎之助監督が辞任するまでは。(阿部監督に関する記事はこちら、記事ができるまでの舞台裏はこちらをご覧ください)

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source : 週刊文春