中年期(18〜64歳)における認知症の最大のリスクが、難聴だ(英・医学誌「ランセット」2024年)。現在、国内の難聴の患者数は推計約1430万人。国民の約1割は難聴や聞こえづらさを抱えている。

 

 近年増えている「スマホ難聴」、ノイズキャンセリングイヤホンの功罪、補聴器の買い方などについて、認知症外来専門医の内野勝行先生が解説する。

Q 49歳、オジ記者です。最近、耳が遠いのが悩みです。

A 君の場合、人の話に耳を傾けないからねえ。

Q え? 何か言った?

 

A ダメだ、こりゃ。よく聞きなさい。今や、難聴は認知症の最大のリスクだ。

Q イヤー!

A 米国の研究(11年)によれば、聴力が25dB未満の正常な人と比べて、軽度難聴(聴力レベル・25〜40dB)は認知症の発症リスクが1.89倍、中程度難聴(41〜70dB)は3倍、高度難聴(70dB以上)が4.94倍となった。

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source : 週刊文春 2026年6月25日号