厚生労働省の調査(2018年)によると、75歳以上の高齢者の約4人に1人が7種類以上の薬を処方されている。10種類以上の薬を服用している人も少なくないという。

 

 薬の飲みすぎは認知症リスクを高める。ただ減薬は難しいもの。そこで認知症外来専門医の内野勝行先生が提唱するのが「9錠改正」。減らすべき薬と減薬に注意が必要な薬を解説する。

Q 薬は食後のデザート。49歳、オジ記者です。オイラ、薬をたくさん飲んで健康維持に努めています。

A クスりとも笑えないな。内服薬は病気の治療に効果がある。その一方で、「ポリファーマシー」と言って、多剤服用に伴う副作用は脳の認知機能に悪影響がある。年齢を重ねると、肝臓や腎臓の機能が低下し、薬を分解・排出する力が弱まる。その結果、薬が体内に長く留まって効きすぎてしまう。

Q 薬の飲みすぎは認知症リスクになるということ?

A 米・テキサス州の研究(25年)では、薬を同時に10種類以上飲んでいる人は、薬を飲んでいない人に比べ、全認知症の発症リスクが20倍も高くなった。

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source : 週刊文春 2026年7月16日号