「バァーン!!!ってものすごく大きな音がして、また地震かと思ったら白い砂埃が窓から部屋の中に入ってきた。もし爆発したのがこちら側だったら、私たちの家も吹き飛ばされていたと思う」(70代の近隣住民)
7月28日午後4時27分頃に発生し、最大震度7を記録した令和8年熊本地震。大きな被害が各所に広がっており、現在、公表された死者は13人。そのうちの3名は地震後に爆発があった「イオンモール熊本」での死者であることが明らかになった。
「県などによると、イオンモールでは救助された3人が死亡。うち2人は20代の女性と発表された。また、会見でのイオン側の説明によると、29日夕の時点で、9人を救助したが、3人が死亡し、1人が心肺停止の状態という。ほかにグループ従業員3人の安否確認ができていないという」(社会部記者)
29日午後、事故現場前を訪れると、建物に面した道路には大小さまざまな瓦礫が散乱。ガードレールは歪み、外れている箇所もあり、爆発の衝撃を物語っている。


爆発があったとされる建物の2階部分は激しく損傷し骨組みが露わになり、天井は崩れ、配線が垂れ下がる内部の様子まで見て取れる。
「事故の原因は調査中だが、木原稔官房長官は記者会見で『捜索の際、建物内でガス臭がしたとの報告があった』と明らかにした。経産省は地域のガス事業者に対して、速やかな点検を要請する方針だという」(同前)
爆発後にも「ガス臭」が
モール近くに住む40代の男性も、爆発後にこの「ガス臭」に気づいたという。
「爆発の大きな音が聞こえた後に外へ出ると、粉塵で視界が真っ白だった。ふと、ガスのような臭いが漂ってきたので、慌てて自宅のガスの元栓を閉めに戻った。地震後、イオンに勤めている友人から送られてきた写真を見ると、店舗の天井部分や骨組みが崩れて、破片が散乱し、地震の被害だけでもかなり内部にダメージがあったことが分かりました。爆発のあった時にはもう避難は終わっていたけれど、従業員用の通路などに残っている人がいたと聞きました」
爆発があった時には事故現場と反対側のモールの駐車場にはまだ多くの従業員や客がおり、白い煙が上がる建物を呆然と見つめていたという。

事故当日、友人がイオンでアルバイトしていたという、20代の男性もこう語る。
「イオンはよく遊びに行く場所なので、僕も友人と一緒に行こうかと話していたらあの地震と事故があって、本当に驚いた。バイトしていた友人とは、後から連絡が取れましたが、『命からがら逃げてきた』と言葉少なに語っていて、中はかなり大変な状況だったんだろうな、と察しました」

前出の70代の近隣住民は、熊本での地震による被災は3度目だが、「今回が一番、怖かった」と話す。
「何の前触れもなく、突き上げるような衝撃がドーン!ときた。揺れは大きくて長く、立っていられないほどで、机の下に逃げ込もうにも、机自体が動いてしまってどうにもならなかった。食器類は落ちて家の中はめちゃくちゃ。唖然としていたら、あの爆発があって……。10年前もイオンモールは被害があったけれど、今回は規模が違いますね」
昨夜は余震が続き、救急車のサイレンとヘリコプターの音が絶え間なく響いていたという。


「従業員の親族の方なのか、モールの前で泣き崩れている方も見かけた。一刻も早く、行方不明の方々が見つかってほしいと思う」(前出・40代男性)
現地では今も懸命な救助活動が続いている。
◇◇◇
「週刊文春」では、令和8年熊本地震に関する取材を続けています。情報提供は文春リークスまでお寄せください。
source : 週刊文春 電子版オリジナル






お気に入り記事