【前回までのあらすじ】これは事実に基づいた物語である。父・秀一、母・亜弓のもとに生まれた耀。耀が秀一の実子ではないことが発覚し、両親は離婚した。秀一は瀬里と再婚し、瀬里は妊娠する。ある日アパート火災が起こり、亜弓が死亡。秀一に、耀を引き取れないかという連絡がきた。瀬里は「お試し泊」を提案し、耀が来た翌日、一家で豊洲のショッピング施設に出かけた。
さっさと言ってくれれば二度手間にならずに済んだのに、そう思ったが口には出さず、さきほどの店に引き返し、サイズを合わせてから購入した。すると、耀が「すぐに履き替えたい」とめずらしく主張した。たしかに、今履いているシューズは相当くたびれている。
店の一角で履き替え、今まで履いていたものを袋に入れてもらった。
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source : 週刊文春 2026年8月13日・20日号
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