止まらない『Michael/マイケル』の快進撃。これを機に、この夏は音楽伝記映画を深掘りしてみてはどうだろうか。
映画『Michael/マイケル』の全世界興行収入が10億ドルを突破! 「そのニュースは知ってるけど……この映画のどこがそんなにすごいの?」という人のために、まずはおさらいしよう。
本作は、マイケル・ジャクソンの少年時代から世界的なミュージシャンとして大成するまでを描いた伝記映画。可愛らしいマイケル少年がどんな思いでステージに立っていたのか? あの名曲はいつ、どうやって生まれた? などの秘話が満載。しかもマイケル役が、実の甥ジャファー・ジャクソンだというのもポイント。すべての演技から万感の思いが伝わってくる。そして、あの『ボヘミアン・ラプソディ』を手掛けた製作陣によるライブシーンの見応え。「音響の整った環境で観られるうちに」とリピーターが続出しているのだ。

そう、本作は“音楽伝記映画”という一つのジャンルの新時代を象徴する作品と言えるだろう。歴史的偉業を称える偉人伝でありながら、臨場感ある演奏やパフォーマンスで観客を魅了する。と同時に、ひとりの人間を描くドラマでもある。
そんな音楽伝記映画に、私たちは何を求め、何に感動しているのか。答えを探るべく、映画識者7人にマイ・ベストな作品を紹介してもらった。果たしてあなたの心に刺さる一本は?

『Michael/マイケル』
監督:アントワーン・フークア
脚本:ジョン・ローガン
配給:キノフィルムズ/®, TM & Ⓒ2026 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
翻訳家 芝山幹郎『ジャージー・ボーイズ』

排気量の大きな50年代のアメリカ車で、広い道をクルージングしている。そんな感じだ。気負って加速したり、小回りを利かせたりするあざとさがない。
監督のクリント・イーストウッドも、主役のフォー・シーズンズも、ずっと前から私のヒーローだった。両者とも、幼いころに大不況時代を体験している。裕福でもおしゃれでもなく、ダークな側面や不幸の影がよぎるところも共通点だ。
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source : 週刊文春 2026年8月13日・20日号
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