目が乾く「ドライアイ」になると、生活の質は大きく低下する……だが、諦めることなかれ。ここに紹介する三つのセルフケアで、劇的な改善が見込めるというのだ。原因やNG習慣とあわせて、目を潤わせる方法を知ろう。
●「2週間で潤いの実感」セルフケアの3ステップ
●NG習慣は「スマホで動画」メイクも汚れの原因に
目の乾きや異物感に悩まされる「ドライアイ」。
「私たちが長崎県の離島で行った疫学調査では住民の約32%にドライアイ症状が見られ、全国に換算すると潜在患者数は3000万人規模だと推測されます。夜中に目が覚めてしまうほど目が乾き、睡眠不足からますますドライアイが進行する。このような悪循環に陥って駆け込んでくる患者さんは少なくありません。とくに更年期世代の女性はつらい症状が出やすいです。中には、1日に10回以上も目薬をさす人もいますが、間違ったケアで逆効果になっているケースもあります」
そう指摘するのは、眼科医で伊藤医院(さいたま市)副院長の有田玲子医師だ。有田医師はドライアイ研究の権威で、この分野の論文数は世界一。2008年に、まぶたの脂の分泌腺である「マイボーム腺」を、赤外光を用いて痛みなく観察する検査法「マイボグラフィー」を開発した。

これが、ドライアイ治療の常識を大きく変えるきっかけとなった。
「マイボグラフィーで患者さんのまぶたを診てみると、ドライアイの人の多くはマイボーム腺の出口が詰まっていたり、腺そのものがなくなっていたりして、涙の脂分の分泌が不足していることが分かりました」
長い間、ドライアイは「目の乾き=水分が足りない病気」と考えられており、水分を補う点眼薬を処方するのが一般的だった。
しかし、マイボグラフィーの開発を機に、マイボーム腺から分泌される涙の脂分が不足する「マイボーム腺機能不全」という疾患の診断が国際的に進んだ。
12年の大規模な国際調査を経て、ドライアイ患者の86%は脂が足りないタイプのドライアイであることが判明した。
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source : 週刊文春 2026年8月27日号






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