Q

 「息子が成人したら、一緒にお酒を酌み交わす」というのが長年の夢でした。しかし息子は「お酒は百害あって一利なし」と1滴も飲みません。代わりに炭酸水で付き合ってくれますが、やっぱり男同士酔いながらバカ話をしたかった……と寂しくなります。ポッカリ空いた夢の穴はどう埋めればいいですか。

(60歳、男性)

 最初に言っておくと、ぼくは昔からお酒が全く飲めなくてさ。だから、あなたの息子さんの気持ちがちょっと分かる気がするんだ。一方でぼくの奥さんのスミちゃんはお酒を飲む人でね。相談を読んで、彼女に1度、お正月にみんなで家に集まって飲んでいたとき、こう言われたことがあったのを思い出したよ。「お酒が飲める人と結婚したら、さぞかしもっと楽しかっただろうにね」って。「おーい、余計なこと言わないで」と返事をしたけれど、お酒が好きな人には「酒飲んで馬鹿話をしたいなァ」と、相手に悪気なく言ってしまうところがあるものだよね。

 でも、飲まない側はそう言われるとけっこうつらい。だから、お父さんも息子さんに「おい、少しは飲め」なんて言ってはいけないよ。そして、それがちょっと物足りないのなら、まずはあなたが「お芝居」をしてみたらどうかな、とぼくは思うんだ。

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source : 週刊文春 2026年9月10日号