忙しい時、一番最初に後回しにするのはいつだって自分のこと。仕事とか、友達付き合いとか、家族とかだと、どうしたって誰かが困ったり苛立ったりする表情が具体的に思い浮かんで心がぐっと苦しくなる。その顔を見なかったふりをする元気もない。それなら自分が寝なかったり我慢したりするほうがずっとずっと楽な気がして。でもそうやって自分をないがしろにしてきた罰って、ある日底が抜けてどかっと降りかかってきたりするんだよなあ。『たいていのことはめんどくさい』を読んでいて思い出したのは、ある日急に何を食べても味がしなくなった時のこと。あれは正直、堪えた。
初回登録は初月300円で
すべての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2026年9月10日号
お気に入り記事