腫れる、痛む、変形する……更年期に手指の不調を感じる女性は少なくないという。ホルモンの減少などによって起きる「メノポハンド」という疾患だ。手の健康は生活の質に直結する。疾患の種別とセルフケア方法を知ろう。
●更年期の疾患「メノポハンド」どんな症状がある?
●対処法は「ストレッチ」と「エクオール摂取」
「朝起きると手指がこわばる」「ペットボトルの蓋が開けにくい」「指の関節が腫れて痛む」――。
更年期を迎え、こんな手指の不調を感じて「年のせい」とやり過ごしてはいないだろうか。
「かつては、こうした不調は加齢や手の使い過ぎが原因とされました。これらに加えて、更年期の女性のホルモンの変化と密接に関わっていることが、近年の研究で分かりました。『メノポハンド』と総称される、れっきとした疾患です」
こう説明するのは、大阪医療センター上肢・手の外科センター長兼整形外科医長の有光小百合医師だ。整形外科の中でも手外科の専門医として、手を主とした上肢の怪我・病気の治療を多く担っている。

「メノポハンドは英語の『Menopausal Hand(メノポーザルハンド)』の略で、日本語にすると『更年期の手』です。2008年頃から、女性ホルモンのエストロゲンと手の不調の関連が世界的に論文で報告されるようになりました。日本でも17年頃からこの概念が提唱され始め、ここ数年は日本手外科学会が患者さん向けの情報発信に力を入れ始めました」
メノポハンドの対象は、閉経前後の更年期世代。45歳から55歳前後が目安だが、個人差があり60歳ごろで症状を自覚する人もいる。
「40代、50代の日本人女性のうち3割程度、推計450万人に何らかの手の不調があるとみられます」
なぜ更年期に手の不調が起こるのか。
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source : 週刊文春 2026年9月24日・10月1日号
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