京都市中京区の中心部を南北に走る烏丸通。この目抜き通りの烏丸御池駅に近いオフィスビルの看板に「ミノレアス株式会社」という企業名が新たに加わった。
ニデックの永守重信・前グローバルグループ代表(82)が密かに立ち上げていた“ファミリー企業”である。

モータ大手・ニデックが揺れている。9月30日に発表された不適切会計に伴う損失は6000億円超に上った。
「車載製品で2310億円、家電、商業、産業用で合わせて3351億円の損失を計上した。これに先立ち9月4日に発表された同社調査委員会の報告書では、家電や自動車向けモータなどで844件もの品質不適切行為が認定されており、うち60件は『重要品質事案』。これは『すぐやる、必ずやる、出来るまでやる』という“永守イズム”の苛烈なプレッシャーの下、原価を下げるため製品のスペックを不当に落としていたことなどが要因です」(経済部デスク)

損失の計上を受け、2026年3月期の最終損益は5646億円の赤字となった。またソニーグループ出身の岸田光哉社長(66)が辞任。新社長には、かつて「週刊文春」が社長候補と報じた、生え抜きで最高技術責任者の戒田理夫専務(70)が就く人事を発表した。
「岸田社長は6月の株主総会で承認されたばかりでした。しかし調査の過程で損失が膨らんでいく中、一部の社外取締役から、車載事業を率いていたことのある岸田氏に対し『不正と無関係ではない』と厳しい指摘が出ていた。一方、調査では永守氏が直接、不正の指示を下していないとされましたが、経営責任を問う声は非常に多い。株主代表訴訟も複数提起されています」(同前)
同社を担当するPwCジャパン監査法人は同社の26年3月期の有価証券報告書に対し、十分かつ適切な監査証拠を入手できないことから、2年連続で「意見不表明」とした。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル
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