以前、個人的に親しくしてる国会議員と2人で食事をした際、だいぶお酒も回ってきた時分に彼が吐き捨てるように言った。

「あの場所で起きてられるって言うなら、やってみろって言いたいよ!」

 国会で居眠りをして、世間に叩かれる国会議員の話である。それを聞いて思わず噴き出した。そして、彼のことがますます好きになった。なんて正直な人なんだろうと。もちろん、政治家なので“本音”と“建前”があるから、公の場でそんなことは言わないだろう。

 しかし、私も常々不思議に思っていた。よく起きてられるなと。スローモーションのような議事進行。実質的にもう決まってることを形式的に審議し、全く興味のない議題も黙って聞いてないといけない。PCもスマホも開いては駄目。国会議員は朝の辻立ちなど、早朝から精力的に活動してるから、国会の時間帯には疲れてあくびも出るだろう。同じ人間なんだから当たり前のことだと思う。

 私は綺麗事や建前が好きではない。生々しい現実に対して、いつも率直でありたい。

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source : 週刊文春 2026年10月8日号