更年期の女性が直面するのが“体型変化”だ。同じ生活をしていても太りやすくなり、ぽっこりお腹を放置してしまいがち。とはいえ、激痩せするのも病気のリスクが高まり禁物だ。ちょうどいい体型を健康的に保つには――。

 

●誰でも体型は変化する! 理想は「ちょいポチャ」でOK

●ぽっこりお腹を解消する「バレエの動き」と「食事術」

「体重がどんどん増えて、夫や子どもにバカにされた」

「体型が変化して数年前の服が着られなくなった」

 いわゆる“更年期太り”に悩む人は多い。

「当院でとくに多い相談が更年期と月経に関する不調です。その中で『実は太ってしまって……』と漏らす人は実に多いです。更年期女性の8割ほどは、お腹がぽっこりした、体が重くなったといった“体型変化”の悩みを抱えていると感じます。最近はウエスト部分がゴムになっているパンツやスカートも多く、つい現実から目を逸らしてしまいがちですが、過度な脂肪の蓄積は様々な疾患のリスクに直結します」

 こう語るのは、ジュノ・ヴェスタクリニック八田(千葉県松戸市)の八田真理子院長だ。実父が開業した産婦人科を継承し、女性のヘルスケアを一手に担うクリニックに刷新。思春期から更年期以降まで幅広い年代の女性の悩みに向き合ってきた。産婦人科専門医でありながら、スポーツドクターや日本マタニティフィットネス協会認定のインストラクター資格を持ち、運動指導をはじめとする生活習慣の面からも女性の健康をサポートする。

ジュノ・ヴェスタクリニック八田院長の八田真理子氏

 そんな八田医師自身も、体型変化に戸惑った一人だ。

「20代の頃からエアロビクスを続けていて、食事内容も変えていないのに、40代後半から代謝がガクッと落ちました。昔は1食抜けば戻った体重が、まったく戻らない。閉経前には人生最高体重を記録しました。更年期は体質が劇的に変わる時期だと実感しました」

 体型変化に大きな影響を与えるのが女性ホルモンのエストロゲンだ。

「エストロゲンの分泌量は40歳前後から揺らぎ始め、一般的に40代半ば以降は閉経に向けてエストロゲンの分泌が乱高下しながら急減していきます。ホルモンバランスの激変にさらされる閉経前後10年間が更年期。血管や関節をしなやかに保ち、自律神経の働きや脂肪の代謝を助けてきたエストロゲンの恩恵が薄れるので、身体は大きく変化していきます。火照りや関節痛、イライラや不眠などの更年期症状はよく知られていますが、見逃せないのが体型変化です」

お腹が気になる人は多いだろう

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source : 週刊文春 2026年10月15日号