テレビやラジオには、4月と10月の年2回、改編というものがある。番組が終了したり、違う時間帯に枠移動したり、タイトルだけを変えてサラッと続けたり。秋刀魚も栗ご飯も美味しく、暑からず寒からずの楽しい時期なのに、テレビやラジオを主戦場とする私にとっては落ち着かない。マネージャーがいつもとは違うやや神妙な顔をして、「ちょっとお話、いいですか?」ときたら、「きたきた、ついにきやがったな、恐ろしい宣告をしに悪魔がきやがったぞ」と構えまくって。「実は……〇〇の番組が9月末で終わることになりまして……」「そうなんだ……」。このやりとりは、いつまでたっても何回やっても慣れないし、何とも言えない嫌な気持ちに。レギュラー番組が終わるということは、金銭的ダメージ、定期的な露出が減ることによるタレントパワーダメージ、共演者と会えなくなるメンタルダメージなど……諸々くらいまくりでダウン寸前。逆の「新しい番組が決まりました」という嬉しいパターンもある時期なのだけど、タレントとしての旬を終えた私には、なかなか難しいわけで。それに新番組が決まる時って、結構前の段階から「こういう番組のレギュラーの話がきてるんですが、どうですか?」とやんわり打診風にくる。終了宣告のように唐突ではない。タレント業なんて、番組ごとに雇われる下請け企業みたいなもの。太客であるゴールデンのテレビ番組から細客である深夜のラジオ番組まで。雇い主の都合で増えたり減ったり一喜一憂。来世は終身雇用希望。
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source : 週刊文春 2026年10月22日号
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