【前回までのあらすじ】これは事実に基づいた物語である。父・日下秀一、母・亜弓のもとに生まれた耀。耀が秀一の実子ではないことが発覚し、両親は離婚した。秀一は瀬里と再婚。火災により亜弓は死亡した。耀は裕福な桑原律夫・篤代夫妻の養子になるが、桑原家に強盗が押し入る。その後、三千万円の支援を条件に、秀一は耀を引き取った。瀬里と紗香はあっさり受け入れた。
家族の儀式が済めば、次は学校の問題だ。
「スタートは新学期の最初からが望ましかったですが、すでに過ぎてしまいました。来週からということもできなくはないですが、切りよくと言ったら変ですが、ゴールデンウィーク明けからの転入でいかがでしょう」
小学校側の窓口となる教頭にそう提案された。秀一としては異存がなかったし、念のため耀に訊いても特にこれという意思表示はしなかったため、それで決まった。
その後に起きたことはすでに記した。
耀は転入早々、クラスのボス的存在である野々山豊佳から、やはり同じクラスの西野栞里と一緒にいじめを受けた。
初回登録は初月300円で
すべての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2026年10月29日号
お気に入り記事