多くの女性にとって無関係ではないのが子宮筋腫だ。良性疾患だが、放置すれば様々な症状を伴うこともあり、悩み深い存在である。種類や発覚のきっかけ、起きやすいトラブル、薬物療法や手術療法の選択肢を知ろう。
●人間ドック、婦人科診察で判明
●薬物療法か全摘か…選択基準は?
成人女性の3人に1人が持っており、40〜50代までに7〜8割の女性が経験するという子宮筋腫。良性疾患だが、放置してよいとは限らない。
「閉経が近づく40代後半から、月経の量がかえって増えて貧血になったり、筋腫に膀胱が圧迫されてトイレが近くなったりすることに悩む患者さんは少なくありません」
こう話すのは、順天堂大学医学部産婦人科学講座の北出真理教授。専門は子宮筋腫をはじめとする婦人科良性疾患で、約30年間での腹腔鏡手術の執刀数は1万件に迫る。2023年には、全国の外科系医師1万5000人以上が所属する日本内視鏡外科学会で最高の栄誉とされる「大上賞」を女性で初めて受賞した。

子宮筋腫は子宮にできるこぶ状の良性腫瘍で、30代後半から40代前半にかけて増える。卵巣から分泌される女性ホルモン、エストロゲンとプロゲステロンの働きで大きくなるため、閉経後は小さくなることが多いが、消えるわけではない。閉経がいつ来るかも人それぞれで、「このまま様子を見ていいのか」「閉経後も筋腫が残っているが大丈夫か」と悩む人は少なくない。
「筋腫が見つかると、皆さんとても心配されます。でも実は、半数ほどは症状がなく、治療も不要です。一方で、筋腫の大きさによらず、つらい症状に悩まされたり緊急手術が必要となったりする場合もまれにあります。まさに『たかが筋腫、されど筋腫』。大きさだけでは判断できない、ということをまずお伝えしたいです」
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source : 週刊文春 2026年11月5日号
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