告白するが、私は事務的な手続きが壊滅的に苦手である。冷静になって考えたらできないわけがないのに、いざ申込用紙や登録ページを前にすると頭がフリーズしてしまう。あんなに簡単だと言われたコロナ禍での給付金手続きすら、ぎりぎりまで手を付けず家族に監視されながら申請したし、旅行の予定を立てるのは得意でも、ホテルや航空券の予約は苦手でいつも友達にお願いしている。税金関係のことはもう税理士さんに丸投げ。そんな私にとって、『美男と金子』はあまりに自分事すぎた。しかも、難しくない!
40歳バツイチの税理士・金子かさねの前にクライアントとして現れたのは、美容系インフルエンサーの美男。それなりに稼いでいるはずなのに、キャッシュカードが見当たらなくてごはんが食べられなかったり、自分の収支の現状が把握できていなかったりと、数字とお金に絶望的に弱い美男を金子は思わず連れ出し、とっちらかった美男の自宅でキャッシュカードの捜索を手伝う。実は、美男は火事で離ればなれになるまで同じアパートで育った10歳下の幼馴染。再会したことをきっかけに2人は一緒にお金と美容のお悩み配信を始めることになる。
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source : 週刊文春 2026年11月12日号
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