未だに年を重ねることによる容姿の変化をどう受け止めていますか?というような質問を受けることがある。若さや美しさのようなパスポートは使えなくなったのかもしれない。たしかに徹夜する体力はもうない。けれど私はかつてより、より鮮やかに世界を切り取る表現力を得たし、違いを受け止める穏やかさを得た。『魔力枯れのダークエルフ』を読んでいると、ますます思うのだ。だからなんだ、と。心躍る朝を迎えるべく挑戦し続けるのに、能力の有無など関係ない。遅すぎることなどありはしないのだ。
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source : 週刊文春 2026年10月29日号
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