立憲民主党の新代表も批判ばかりではダメだと反省したし、筆者も今年最後の出番である。良い記事を紹介する。
朝日の9日朝刊国際面に載った記事「独ショルツ政権始動」である。社会民主党と緑の党、自由民主党による連立政権の今後を占うが、「閣僚16人 男女同数」と見出しで謳いつつも、そこに偏していない点が良い。
外相に就いた緑の党の女性共同党首ベアボック氏に対しても、あくまで人権重視と対中批判の姿勢に着目し、北京冬季五輪への「外交ボイコット」が第一関門とみる。
さすが女性のメルケル長期政権を経験したお国柄だ。立民執行部の「男女同数」で大騒ぎの国とは違うか。
それでいて、社会民主党のショルツ新首相を描く「ニュースの顔」は勘所を外していない。「ロボット」「退屈な男」とのメディア評を紹介しつつも、妻も同党の政治家で州政府の教育相と紹介、この挿話で記事を結ぶのである。
「雑誌の取材で『首相になったら妻は仕事を続けるのか』と問われ、『質問に怒りを覚える。女性にもそんな質問をするのか』と答えた」
人くさい肉声が載る記事はやはり良い。同日の日経朝刊の「私の履歴書」もそうだ。
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source : 週刊文春 2021年12月23日号