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“勇ちゃん”村上虹郎が語った60分「“母”との関係」「北斗君」「エゴサーチ」

朝ドラ「カムカムエヴリバディ」を10倍楽しむ10の秘密

「週刊文春」編集部
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「今までサイコパスなキャラや銃を撃つような役が多かったので、家族みんなで食卓を囲むシーンは逆に新鮮でした。今まで使ったことのない脳味噌の使い方をすごくしましたね」

 そう語るのは、いま人気急上昇の雉真家の次男・“勇ちゃん”こと村上虹郎(24)だ。

“勇ちゃん”の優しさは読者からも厚い支持(写真 NHK提供)

 14年公開の映画「2つ目の窓」でデビューした村上。以来、実力派の若手俳優として、計26本の映画に出演するなど着実にキャリアを重ねてきた。ただ、今回の「カムカム」出演はこれまでとはまた違う反響を得ていたようで、

「ツイッターや、エゴサーチ(自分の名前で検索)をしたりして、朝ドラならではの反響の大きさを知りました。勇が『カッコいい』と言われると、嬉しいですね。良いヤツというだけでなく、カッコいいと言われると『いいじゃん、勇ちゃん』と思います」

 放送後は両親からも連絡が来たという。村上の父は俳優の村上淳、母は歌手のUAだ。

「親父は家にテレビが無いのですが、たまたま入った鰻屋で放送を目にしたらしく、『いい感じじゃない』とLINEが来ました。普段はあまりテレビを見ない母からも、今回ばかりは『見てるで。めっちゃ泣いてる』と連絡が来て。ビックリしました」

 長丁場の撮影で最も印象に残っていることを尋ねると、最初に出てきた名前が、雉真家の“母”だった。

「(美都里役の)YOUさんです。母と知り合いで、母のお腹にいる時から知っているんです。身内のような距離感で、現場でも『最近どう?』みたいな接し方でした。本当に明るい方で、YOUさんが現場にいるといないで、雉真家の雰囲気が変わる。より家族っぽさが高まるんです」

 では、稔役・松村北斗との“兄弟仲”はどうだったのか。劇中では、勇はヒロイン・安子に淡い恋心を抱いていたものの、その安子と結ばれた兄の幸せを願う役どころ。そんな勇の姿は「温かい優しさを感じる」と小誌読者アンケートでも高い支持を得ていたが、

「北斗君は、舞台裏でも長男らしくクールな感じでした。ただ、北斗君はべたべたしすぎない兄弟の関係性を演じるために、距離を詰めすぎないようにしていたそうです。僕はそれを知らなかったので『僕のこと苦手なのかな?』と思ったことも(笑)。

 だけど、SixTONESのYouTubeで、北斗君がメンバーと楽しげにお喋りしている場面とかを見ていたことがあったので、『素顔を隠してるけど、バレてますよ』とコッソリ思ったりもしていました。でも、本人にもちゃんと『SixTONESの動画、面白いね』と伝えたんです。だから本来の北斗君の姿を僕が知っていることは、彼も分かってくれていたと思います」

「男前な部分がある」

 松村は雑誌「NHKウイークリーステラ」(11月19日号)で、岡山ロケの合間に村上がグローブを腹に乗せ、ベンチで片膝を立てて寝ていた姿を見て、〈ジブリ作品の登場人物みたい〉と思っていたことを明かしていた。それに対して、村上も「稔さんもジブリっぽい」と語る。

「北斗君は『耳をすませば』の天沢聖司みたいですよ。ハイウエストで足が長いキャラクターは全部、北斗君向き。僕は野性的な感じなので、『もののけ姫』のアシタカや『天空の城ラピュタ』のパズー。そういう目線で見ると、僕と北斗君で大体のジブリのキャラはいけそうです(笑)」

“兄弟”の関係性をよく物語っていたのが、勇が稔と河原でキャッチボールをしながら、「わし、今年が最後の夏なんじゃ。諦めん。甲子園も……あんこも」と安子への想いを打ち明けるシーン(第10話)だ。

「あのシーンは事前にスタッフの方から『松村さんは球技が苦手なので、お手柔らかに』と言われていたんです。でも、当日蓋を開けてみたら、僕のほうがコントロールが悪くて……。方言を意識しながら投げていたから、余計エネルギーも必要でした。それで何度もキャッチボールをして、本番で使われたのは僕のほうが上手いシーンだった。ツイッターで北斗君のファンから謝られたのですが、実際は違うんです(笑)」

 一方、ヒロイン・安子を演じた上白石萌音については、どう見ていたのか。上白石は12月11日放送のトーク番組「土曜スタジオパーク」(NHK)の中で、村上の印象を「信念も持ってますし、めちゃくちゃ大人びているんですけど、すっごい子供なんですよ」などと語っていたが、

「(上白石は)学校の図書室にいるような文化系女子のイメージです。でも、歌が上手で圧倒的な華もある。気も遣えるけど、自分の意見もしっかり言える。座長として、男前な部分もあって、本当にすごい人だと思います」

 その上白石から深津絵里にヒロインのバトンが渡され、「カムカム」はいよいよ舞台を岡山から大阪に移していく。勇ちゃんの今後とともに、新たに展開される物語に大注目だ。

るいと安子の未来は……(写真 NHK提供)

source : 週刊文春 2021年12月23日号

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