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ビートたけし「Nキャス」降板で始まる74歳の終活

「週刊文春」編集部
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「いま重体になってるらしい、俺。冗談じゃないよ!」

 12月11日夜、出演する「新・情報7daysニュースキャスター」(TBS系・以下Nキャス)で、取り沙汰される“体調不良説”を一蹴したビートたけし(74)。だが急転直下、3日後の14日、たけしが来年3月をもって同番組を降板することが発表された。

 

「NEWSポストセブン」上で、たけしはこう心境を語っている。

〈この先、オイラに残された時間は永遠じゃない。だけど、(映画や小説など)やりたいことはまだまだ残っている。(略)だからわがままを言わせてもらった〉

 しかし、実情は違うとNキャス関係者は明かす。

「実際は局側の意向。伝えられた際、降りるつもりのなかったたけしさんは大きなショックを受けていたといいます」

 コロナ不況の煽りを受けて民放各局が断行する大御所タレントのリストラ。その波が“世界のキタノ”にまで波及した形だ。

 

 2008年の開始以来、安住紳一郎アナ(48)とタッグを組んでNキャスを盛り上げてきたたけし。時に「フリージャーナリスト」として世相を斬り、またある時は「事情通」として毒ガスを噴射。だが、近年はそろそろ潮時では、という声が局内で挙がっていた。

「ネックはやはり高すぎるギャラ。90分弱の生放送で全盛期は300万円以上、今も200万円近い額をもらっているという。しかし加齢に伴う滑舌の悪さも目立ち、出演者でさえたけしさんの言っていることが理解できないことがある。気心の知れた安住アナも苦笑いでごまかす場面が増え、見ていて痛々しい」(同前)

たけしと共に司会を務める安住アナ

 昨年に再婚した18歳年下のA子さんがたけしの仕事に介入するようになってから、周囲を取り巻く環境も一変した。

「長年運転手を務めた元弟子から事務所とA子さんがパワハラで訴えられ、独立後のたけしさんを支えてきた元マネジャーも今年8月に退社した」(TBS関係者)

 

 9月には、Nキャス出演を終えたたけしが男から襲撃される事件も起きた。後に、弟子入り志願者による逆恨みの犯行だったことが判明。TBSの佐々木卓社長は「敷地内で事件が起きたことは大変申し訳なく思っております」と陳謝した。

 一方のたけしは先月27日の放送で、野球中継延長のため開始時間が2時間以上遅れたことに対し、

「俺、初めて楽屋で弁当食ったよ」

 と露骨に不満を表明。

番組冒頭、よろけてみせるたけし(TBSより)

「実はこのとき、すでにたけしさんは自分が降板させられることを知っていた。TBSとは、往年の人気番組『風雲!たけし城』の権利を巡り意見が対立しているとの話もある。体調不良説は、たけしさんの様子がおかしいという関係者の話に尾鰭がついて広がったもの」(前出・TBS関係者)

 これで、残るたけしのレギュラー番組は、NHKとTBS以外の民放キー局に1本ずつとなった。

「たけしさんも、いつまでもこのペースでテレビに出続けられないとわかっているはず。“終活”を意識してか、今後は小説執筆や絵画制作を中心にしたいと語っているが、実は新作映画『首(仮題)』も制作サイドとの衝突で編集作業が遅々として進んでいない。Nキャスしかり、今のたけしさんの仕事に区切りをつけるのは簡単ではない」(同前)

 40年にわたりテレビに君臨してきたたけしの身辺が風雲!急を告げている。

source : 週刊文春 2021年12月23日号

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