「あいつには何も言うな。好きにやらせろ」
プロデューサーの秋元康氏のお墨付きのもと、我が道を突き進んできた、元欅坂46のセンター・平手友梨奈(20)。だが彼女には、また新たなトラブルが。

愛知県出身の平手は、中学2年生でオーディションに合格し上京。2016年にグループ最年少の14歳ながら、センターとしてデビューを果たす。18年には映画『響―HIBIKI―』で主演を務めるなど、華々しい経歴を歩んできた。
一方で危うい面も。
「センターの重圧もあってか、メンタルが不安定でライブやイベントをドタキャンすることもしばしば。『響』の撮影中、納得いかないことがあったようで、スタッフにティッシュ箱を投げつけたこともあった。20年1月、他のメンバーと同時にグループを抜けますが、一人だけ『卒業』という平穏な言葉を使わず、『脱退』という言葉に拘っていた」(スポーツ紙記者)
そんな平手を買っていたのが、秋元氏だった。
「彼女の“尖り方”がタレントとして得難い個性だと評価しているのでしょう。ただ、秋元さんが言うと、周りのスタッフは本当に何も言えなくなってしまう。結果、本人のやりたい放題となってしまった」(同前)
だが今秋、彼女に大役のオファーが舞い込む。ネットフリックスで世界配信され、大ヒットした韓国ドラマ『梨泰院クラス』のリメイク版。来年夏クールにテレビ朝日の木曜9時枠で、放送される予定なのだ。

「主演は竹内涼真。平手はダブルヒロインのうちの一人、韓国版ではセンス抜群のインフルエンサーで、主人公のビジネスパートナー役をオファーされました。言いたいことをズケズケ言う尖ったキャラというのも、平手がうまくハマりそうな役です」(テレ朝関係者)
もちろん平手サイドは快諾したかと思いきや……。
「所属事務所がテレ朝に『ちょっと待ってください。うちの平手で大丈夫ですか?』と、保留したのです」(ドラマ関係者)
一体、どういうことか。
「脱退後も平手のワガママぶりは健在で、今年春クールの『ドラゴン桜』(TBS系)に生徒役で出演した際にも撮影に穴を開けることがあった。オンエアでも、他の生徒がいるのに、不自然に平手だけがいないシーンができてしまった」(同前)

この時、チーフマネージャーの男性と現場マネージャーの女性も、24時間態勢で平手のケアをしなくてはならず、体調を崩した。そのため事務所は、平手をドラマに出しても「面倒を見切れないので断ろう」との判断に傾いたのだという。
だが平手はやる気満々で、事務所の判断は到底承服できなかった。そして――。
「だったら、事務所を辞めて、このドラマを受ける!」
と、言ったという。
「事務所もこれ以上、振り回されるのはたくさん、と辞めるのを認めた。今後はAKB48グループのオーナー的存在だった窪田康志氏が面倒を見るようです。前田敦子が独立した時と同様、個人事務所を作り、窪田氏のオフィスに間借りさせるのではないか」(同前)

平手の所属事務所に事実確認を求めたが、締め切りまでに回答はなかった。
彼女の今後の芸能活動は、上り坂? 下り坂?
source : 週刊文春 2021年12月23日号