“怪演俳優”渡部篤郎を変えた国民的作家と3人の女たち

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「週刊文春」編集部
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 20日が最終回の『アバランチ』(フジ系)で怪演を披露している渡部篤郎(53)。綾野剛らアウトロー集団と対する内閣官房副長官役だ。

「眉間にしわを寄せ不気味な笑いを浮かべる“顔芸”に凄みがあり、昨年『ルパンの娘』で見せたコミカルな演技とは対照的。映画『マスカレード・ナイト』では熱血が空回りする刑事係長と、最近の渡部は癖のある役が似合う」(放送記者)

『外事警察』『警視庁いきもの係』など警察官役も多い

 渡部は高校中退後、NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』の足軽役などエキストラを経験し、俳優を志す。丹波哲郎が主宰する俳優道場に所属し、日活ロマンポルノに出演したこともある。

「後にロマンポルノ出演の経歴を書かれたこともあったが、本人曰く『作品が何かは気にしてなかった』」(ベテラン芸能記者)

 1991年、2夜連続ドラマ『青春の門』のオーディションに挑戦し、原作者のベストセラー作家・五木寛之氏に「彼しかいない」と指名を受け主演。だが知名度を上げたのは94年の結婚。相手はRIKACOだった。渡部25歳、RIKACO27歳。

「『浅草橋ヤング洋品店』などのレギュラーを持ち、一億円を稼いでいるともいわれたRIKACOのほうが知名度は圧倒的に上。RIKACOには“夫を俳優として出世させる”という雰囲気が漂っており、小柳ルミ子と大澄賢也のような関係にも見えた」(同前)

 その効果あってか、渡部は95年の『静かな生活』で日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。97年の連ドラ『ストーカー 逃げきれぬ愛』では高岡早紀を追い詰めるストーカーが当たり役となり、98年に『ラブ・アゲイン』で連ドラ主演。二児にも恵まれるというトントン拍子だったが……。

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source : 週刊文春 2021年12月23日号

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